11/26/2024
10/18/2024
寄稿
東音企画株式会社様へnote連載による寄稿を行いました。師である金子勝子さんの教則本の内容にまつわる話題を複数回に亘ってそれぞれ別の切り口から取り上げております。よろしければご笑覧ください。
→記事へ https://note.com/toon_piano/m/m927da7e648bb
東音企画株式会社様へnote連載による寄稿を行いました。師である金子勝子さんの教則本の内容にまつわる話題を複数回に亘ってそれぞれ別の切り口から取り上げております。よろしければご笑覧ください。
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10/01/2024
ロームミュージックファウンデーション音楽研究助成に対する報告
このたび、公益財団法人 ロームミュージックファンデーション「2024年度 音楽に関する研究への助成」に採択されましたので、助成要件に基づきご報告申し上げます。助成課題は、「マルチモーダル計測によるピアノ演奏家の持つ暗黙知の形式知化と同時に捨象されうる個別ナラティブとの両立のためのプロトコルの探求」です。
本研究の目的は、音楽演奏における実験的手法や科学技術を用いた形式知化を用いて特定の暗黙的なスキルを明らかにすることと、同時に捨象されうる個別のアーティストが持つその対象へのナラティブの共存における論点を模索することです。スポーツ科学における科学技術を用いた解析等によるスキル獲得やパフォーマンス向上の文脈は音楽演奏科学などの音楽演奏に対するアプローチへのアナロジーを与えます。一方でその実運用に際して顕在化してくる課題の1つが、このような形式知化がスキル行使者自身のナラティブに干渉する可能性であり、上述の研究の目的を与えています。
具体的にはsony computer science laboratory(および運営委託先:一般社団法人neuro piano)協力のもと、研究所に設置のマルチモーダルセンシング機能を備えたピアノを用いて音楽家の方に実験課題やヒアリングを実施しました。今回わざ言語から導かれる特定のスキルを対象に、それを実験課題に対する演奏と半構造化インタビューによる言語化との多面的アプローチを用いることで複数プロトコル間の相対化を通じた考察を行いました。
本助成における採択を契機に、今後増えていくと予想される科学技術等による音楽演奏学習支援やその基礎となる実験的介入等が、これまでの「疾病予防」や「望んだパフォーマンスの向上」の文脈に加えて、「そのナラティブの考慮までを含むスキルのアーカイブ」の文脈の創造など、一層幅広い関心領域で音楽家の方々と協働できるプロトコルを考案したいと考えています。今回の研究における実験においてはアーティストの多様なナラティブや演奏スキルを収集する目的から、英国ギルドホール音楽院教授の小川典子先生や音楽家の安井耕一先生をはじめ、音楽大学の学生の方々含め合計50名を超える方々にご協力をいただきました。
このように多くの音楽家の方々の協力を賜りながら、今後もスポーツ科学等のアナロジーを超えたアプローチやその還元のあり方、そして芸術とのより良い関係性を検討していきたいと思います。
このたび、公益財団法人 ロームミュージックファンデーション「2024年度 音楽に関する研究への助成」に採択されましたので、助成要件に基づきご報告申し上げます。助成課題は、「マルチモーダル計測によるピアノ演奏家の持つ暗黙知の形式知化と同時に捨象されうる個別ナラティブとの両立のためのプロトコルの探求」です。
本研究の目的は、音楽演奏における実験的手法や科学技術を用いた形式知化を用いて特定の暗黙的なスキルを明らかにすることと、同時に捨象されうる個別のアーティストが持つその対象へのナラティブの共存における論点を模索することです。スポーツ科学における科学技術を用いた解析等によるスキル獲得やパフォーマンス向上の文脈は音楽演奏科学などの音楽演奏に対するアプローチへのアナロジーを与えます。一方でその実運用に際して顕在化してくる課題の1つが、このような形式知化がスキル行使者自身のナラティブに干渉する可能性であり、上述の研究の目的を与えています。
具体的にはsony computer science laboratory(および運営委託先:一般社団法人neuro piano)協力のもと、研究所に設置のマルチモーダルセンシング機能を備えたピアノを用いて音楽家の方に実験課題やヒアリングを実施しました。今回わざ言語から導かれる特定のスキルを対象に、それを実験課題に対する演奏と半構造化インタビューによる言語化との多面的アプローチを用いることで複数プロトコル間の相対化を通じた考察を行いました。
本助成における採択を契機に、今後増えていくと予想される科学技術等による音楽演奏学習支援やその基礎となる実験的介入等が、これまでの「疾病予防」や「望んだパフォーマンスの向上」の文脈に加えて、「そのナラティブの考慮までを含むスキルのアーカイブ」の文脈の創造など、一層幅広い関心領域で音楽家の方々と協働できるプロトコルを考案したいと考えています。今回の研究における実験においてはアーティストの多様なナラティブや演奏スキルを収集する目的から、英国ギルドホール音楽院教授の小川典子先生や音楽家の安井耕一先生をはじめ、音楽大学の学生の方々含め合計50名を超える方々にご協力をいただきました。
このように多くの音楽家の方々の協力を賜りながら、今後もスポーツ科学等のアナロジーを超えたアプローチやその還元のあり方、そして芸術とのより良い関係性を検討していきたいと思います。
XX/XX/2024
XX/XX/2024